4.事業計画書は融資のためだけにあらず!!
事業計画書の必要性
漠然とした開業イメージを、具体的なものにしていく工程の一つに事業計画書の作成があります。
開業するために必要な資金を計算し、事業としての採算性を合わせるための方法論を考えて行くツールが事業計画書となります。
銀行融資を受ける際には当然に必要となりますが、本来の目的は「経営の羅針盤」としての存在であります。
当初の計画と実績との差異が何処にあるのか、その原因は何なのか、その課題を克服するためにはどのようにしたら良いのか…。
また、現状を踏まえての将来像をどのように描いていくのかを、客観的に俯瞰するための判断材料として活用すると良いと考えられます。
融資の際には「貸借対照表」「損益計算書」「資金繰り表」の3種類の資料を基本に、5か年の事業収支計画書と借入金の返済計画書が必要となります。
これ以外の資料としては、「診療行為別収入分析表(医業収入を行為別に分解したもの)」や「診療圏調査報告書」なども、後々の実績検証のためには重要になりますので、メモ書きをも含めて残すようにしていきましょう。