融資に必要な書類
会社設立後間もない創業期における資金調達の方法として、「日本政策金融公庫による資金調達」が一般的である旨は、先般の記事でご紹介いたしました。
>>「中小企業の資金調達方法」についてはこちらをご覧ください。
今回は、どの様な書類を用意すべきかについて、ご紹介いたします。
日本政策金融公庫への融資申請に必要な書類
□ 創業計画書
□ 借入申込書
□ 収支計算書
□ 資金繰り表
□ 取引先一覧表
□ 職務経歴書
□ その他(実績等のアピール)
創業計画書の書き方とそのポイント
創業計画書は、次のような構成で成り立っています(2014年11月現在)。
2.事業の経験等
3.取扱商品・サービス
4.取引先・取引条件等
5.必要な資金と調達の方法
6.事業の見通し(月平均・軌道に乗った後)
創業計画書の雛形(日本政策金融公庫)
借入申込書の雛形(日本政策金融公庫)
(1)記入例をそのまま引用しない
日本政策金融公庫のホームページには、主要7業種の創業計画書記載例が公表されています。
しかし、これはあくまで「記載例」にしかすぎません。
創業の動機など、個々に分かれるものでありますので、ご自身の言葉で、ご自身の背景に沿って書く必要があります。
なお、上記の1から4までの項目については、100点満点を目指しての記入が必要となります。
不備等ある場合は減点対象になると考えても差し支えない程、重要な箇所となります。
(2)空白を作らない
創業計画書には、「可能な範囲でご記入いただき・・・」と記されていますが、この言葉を額面通りに受ける必要はありません。
上記1~4までの項目は、ある意味ご自身のプレゼンになるわけですので、ご自身の魅力、事業プラン、経験、将来性をアピールする場となります。
「何を」「どの様にして」「いつまでに」「どうなるのか」といった様に、熱意が伝わるような文面で取り組むことが重要になってきます。
(3)その他のプラスα
日本政策金融公庫指定の創業計画書の用紙だけでは、伝わりきれない部分が多々あります。
当事務所がお手伝いさせていただく際には、指定用紙の他、
- 1年目の収支計画書
- 2年目の収支計画書
- 収支計画書に記載した売上・仕入・経費の算定根拠
- 1年目の資金繰り表
- 2年目の資金繰り表
を別途添付しております。
金融機関では、「貸したお金を返してもらえるのか?」といった視点で見てきます。
収支計画書に記載した数値が「本当に達成できるのか?」ひいては「どのように達成させるのか?」が明確になれば、融資の可能性は大きくなるはずです。